導入事例

不登校支援にメタバース革命!木更津市が切り拓く新たな学びのカタチ

千葉県木更津市

2025.11.18

  • 不登校支援
  • 地方自治体

─ 千葉県木更津市様の成功事例 ─

千葉県木更津市(人口約13万人)は、2024年7月から教育メタバース『FAMcampus』を活用した不登校児童生徒の支援に取り組まれています。今回は、木更津市がFAMcampusの導入に至った経緯や運営の内容、メタバース空間をどのように活用されているのかをご紹介いたします。

目的
  • 外出が難しい不登校児童へのオンライン支援の実現
  • 対面と並行した多様な学びの場の提供
  • 教員・児童双方にとって使いやすい支援環境の構築
課題
  • 対面施設だけでは支援が届かない児童がいた
  • 既存システムでは運用が複雑で非効率
  • 教員・児童双方に操作や管理の負担が大きい
成果
  • FAMcampusで支援の一元化と効率化を実現
  • 2D空間で他者とのつながりを実感できる環境を提供
  • 子どもが自分に合った学び方を選べる体制を確立

導入前に立ちはだかった課題

–はじめに、導入までの背景と不登校支援で抱えていた課題を教えてください。

木更津市では、不登校の子どもたちに対しての支援では対面の施設を提供していましたが、外出が難しい子どもたちには十分な支援ができていないという課題がありました。そこで、オンラインでの支援を通じて支援の領域を広げる方法を模索していました。

当初は今あるシステム (Google classroom、ミライシード等)でオンライン支援を始めようとしましたが、別々のシステムを組み合わせる方法では、難しいと感じていました。

例えば、今あるシステムで運用となると、まずは子どもがオンラインで入ってきたときに、フォームで「名前・入室時間・今日の予定等」を入力し送信してもらう必要があり、先生がメールでフォームの内容を確認して、子どもとチャットを始めることになりますが、チャットだけの会話だとコミュニケーションを取ることに限界があると感じました。他にも、先生が一人の子どもの対応をすると、他の子どもの対応がしづらく、子どもたちへのフォローが行き届かないことも想定されました。このように子どもたちには操作の手間がかかりますし、運用側が管理するにも煩雑で、効率的に運用することが難しいなど問題が山積みでした。

不登校支援にメタバース革命! 木更津市が切り拓く新たな学びのカタチ

木更津市教育委員会の皆様

教育メタバース「FAMcampus」 を選んだ理由

–FAMcampusを知ったきっかけを教えてください。

FAMcampusを知ったきっかけはEDIX(展示会)です。文部科学省実証の成果発表の講演を聞いて興味を持ちました。Google Classroomやミライシードなど、今あるシステムを利用してオンライン支援を開始しようとしていたところに、メタバースでの支援もあるということを知りました。

–導入した決め手を教えてください。

メタバースの導入を検討するにあたり、他社の製品とも比較しましたが、FAMcampusに決定しました。その理由は、FAMcampusが教育に特化しており、教育現場に適したデザインであることが大きなポイントでした。他社のメタバースは

オフィスやビジネス向けの要素が強い一方、FAMcampusは教育に最適化されており、いい意味でゲーム性が薄く、子どもたちにも馴染みやすいデザインが採用されている点を評価しました。また、2Dなのでメタバース内を俯瞰できることにより、運営や管理をする面でも最適だと感じられました。

木更津市様教育メタバース『オンラインあさひ学級』の様子

木更津市様教育メタバース『オンラインあさひ学級』の様子

FAMcampusの運営と多様な支援カリキュラム

–メタバースの対象者の選定や告知方法について教えてください。

告知の方法は、学校の先生等が子どもによって、メタバースなのか、対面施設(木更津市まなび支援センター等)なのか、どちらが適しているかを判断した上でチラシを配布しています。告知をした子どもの中から、メタバースへの参加を希望した子どもにのみ参加をしてもらっています。不登校の子どもへの支援は、学校や対面施設での支援等もある中で、新たな選択肢の1つとしてメタバースを用意し案内を始めました。

–メタバースではどのような支援をしているのか教えてください。

メタバースの運営は教育委員会が担い、学習支援にとどまらず、子どもたち同士の“つながり”や“コミュニケーション”の構築を重視しています。1日の基本的なカリキュラムは用意されていますが、子どもたちの状態や気分に応じて柔軟に変更され、常にその日の子どもたちのニーズに合った支援が行われています。

学習は主に自主学習を行い、千葉県が保有する学習コンテンツも様々提供しており、それをサポートするスタッフも配置しています。

また、集団でレクリエーションやゲーム・クイズを行うこともあり、子どもたちの興味を引きつけるための工夫をしています。

子どもたちの利用定着と多様な 学びの場の提供

–導入して良かったと感じる点や、使ってみての感想などを教えてください。

Google Classroomやミライシードなどを組み合わせて使いオンライン支援をしようとしていましたが、メタバースで支援をすることによりひとつのシステムで運用できるようになったので、子ども達も使いやすく、運営・管理も非常に効率的になりました。

メタバースは直感的に操作できる点と、教室をイメージされた空間で馴染みやすいとも感じています。「みんなを感じられる」というコンセプトどおり、2Dで俯瞰的に見ることができるので、子どもたちが他者と繋がりを感じながら学ぶことができ、孤独感を感じない点も魅力だと思います。現在は子どもたちの利用が定着していると実感できており、対面施設などと並行して利用するなど、自分に合った使い方をしてくれています。

木更津市様の取り組みは多くの方から注目いただいています

木更津市様の取り組みは多くの方から注目いただいています

朝日新聞に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

最後に

本ページではメタバースを活用した不登校支援において、実際にFAMcampusを活用している、木更津市の事例をご紹介させていただきました。

実際に仮想空間に入りアバターで操作感を試していただける、無償トライアルも受付中です。不登校支援やその対策でお悩みの方は是非、お気軽にお問い合わせください。

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