Column
【小学生から高校生の子どもがいる保護者に調査】
9割以上が、不登校の子どもにとって家族以外とのつながりは「大切だと思う」
2025年12月9日

目次
近年、子どもたちの学び方や過ごし方が多様化するなかで、学校以外の場で成長を支える取り組みも広がっています。
そのなかでも注目されているのが、友人や支援団体などを通じた 「家族以外とのつながり」 です。
そこで今回は、株式会社NEXERと共同で、全国の小学生から高校生の子どもを持つ保護者を対象に「子どもの家族以外のつながり」に関するアンケートを実施しました!
| 「子どもの家族以外のつながりに関するアンケート」 調査期間:2025年9月1日 ~ 9月8日 調査機関:株式会社NEXER(自社調査) 集計対象:小学生から高校生の子どもがいる全国の保護者 有効回答:132サンプル 調査方法:インターネット調査 質問1:あなたの子どもには家族以外に相談できる相手はいますか?当てはまるものをすべて選んでください。 質問2:不登校の子どもにとって、家族以外の人とつながることは大切だと思いますか? 質問3:そう思う理由を教えてください。 質問4:オンラインによる支援で同じような境遇の人と繋がれることを知っていましたか? 質問5:オンラインで不登校の子どもたち同士がつながれる場について、どう思いますか? 質問6:そう思う理由を教えてください。 質問7:どんなオンラインの場があれば参加してみたいと思うか教えてください。 ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。 |
質問1:あなたの子どもには家族以外に相談できる相手はいますか?当てはまるものをすべて選んでください。
まずは、自分の子どもには「家族以外で相談できる相手」がいるかを尋ねました。

結果は「友人」が51.5%と最も多く、半数を超える保護者が「子どもには友人という相談相手がいる」と回答しました。

また質問2では、不登校の子どもにとって家族以外の人とのつながりが大切だと思うかについても質問したところ、9割以上の保護者が「大切だと思う」と回答しました。
質問3では、それぞれそう思う理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
とても大切だと思う
- 色々な人に悩みを相談できる。(30代・女性)
- 家族には話しにくい悩みに向き合ってくれる存在は大切。(30代・女性)
- 自分の居場所を見つけることが大事だから。(30代・男性)
- 自分の気持ちを正直に言える所があると安心につながるから。(30代・男性)
- 学校に行く行かないに関わらず、社会の一員であり誰も見捨てていないと思えることが大事だと思う。(40代・女性)
- 家以外の心の拠り所が出来るから。(40代・男性)
- 家族以外の人と触れ合うことで自分の世界が広がる(考え方も)と思うから。(40代・女性)
やや大切だと思う
- 孤立しない方がよいと思うので。(20代・女性)
- 家族以外の人と関わることで、異なる価値観や考え方に触れることができるから。(30代・男性)
- 物事をいろいろな方向から見ることができる。(30代・女性)
- 家族には言いたくないことも他人なら言えるので、話すことで気持ちが楽になると思うから。(40代・女性)
- 家族にも言えないことが、ほかの人には言えるかもしれないから。(40代・男性)
あまり大切だと思わない
- 本人が頼りたくなるまで、そっとしておいてあげた方がよいのかなと感じました。
(40代・女性)
まったく大切だと思わない
- 基本的に信頼できないから。(30代・男性)
「大切だと思う」と回答した方からは「悩みを相談できる相手が必要」「家族には話しにくいことも、外なら話せる」「自分の居場所を広げることが大切」といった意見が多く寄せられました。
一方で「本人が望むまでは見守ることが大切」といった慎重な考えや「信頼できる人との関係づくりが難しい」とする声もありました。
これらの意見からは、子どもの気持ちや状況に寄り添いながら、柔軟に支えることの大切さがうかがえます。
質問4:オンラインによる支援で同じような境遇の人と繋がれることを知っていましたか?
続いて、オンラインの支援を通じて「同じような境遇の人とつながれる場があること」を知っているかを尋ねました。

結果は「知らなかった」と回答した方が8割以上と多く、こうした支援の存在がまだ十分に知られていないことがわかりました。
さらに質問5では、オンライン上で不登校の子ども同士がつながれる場についての印象を聞いたところ、半数以上の方が肯定的に捉えているという結果になりました。

質問6では、それぞれそう思う理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
とても必要だと思う
- 世界が広がれば、暗い世界から抜け出すことができそう。(40代・女性)
- お互いの境遇や辛さを共感し、孤独感が無くなるのではないかと思う。(40代・女性)
あったほうがいいと思う
- 異なる価値観や考え方に触れることができるから。(30代・男性)
- 少しでも家族以外の人と話すのは大事だと思うので。(40代・女性)
- 家から出ることもツライ子はいると思うから。(40代・男性)
- いろんな理由で出歩けない子もいると思いますし、勇気が出なくて外へ行けない子もいると思うので、話すハードルが低くなるんじゃないかなぁと思います。(40代・女性)
- 同じ境遇の人同士だからこそ、分かりあえることもあると思う。(40代・女性)
どちらともいえない
- 必ずしもプラスに働くとは思えないが、話す相手ができるのはよいかもしれない。(40代・女性)
- 繋がりたくなったら是非利用してよいと思いますし、そっとしておいてあげる時間もあげたいなと思いました。(40代・女性)
- 実際にその立場でないので一概によし悪しが判断できないから。(40代・女性)
- 同じ境遇の子を知れるのはよいが解決策につながるかは微妙。(50代・女性)
肯定的な意見を持つ方からは「孤独感がやわらぐ」「外に出られない子でも交流できる」など、同じ境遇の仲間と分かり合えることへの安心感を挙げる声が多く見られました。
一方で「できれば対面で交流してほしい」「利用は子どもの意思を尊重したい」といった慎重な考えや「交流が不登校の状態を長引かせるのでは」と懸念する声も寄せられました。
こうしたさまざまな意見から、子どもの状況や気持ちに合わせて、オンライン支援を上手に活用していくことの大切さがうかがえます。
質問7:どんなオンラインの場があれば参加してみたいと思うか教えてください。
最後に、どんなオンラインの場があれば参加してみたいと思うかを聞いてみたので、一部を紹介します。
- 同じ境遇の子。(30代・女性)
- 人生落胆してたけど、今は幸せに生きているという経験が聞ける場。(30代・女性)
- 顔出し、声出しなしOKの安心な場。(30代・男性)
- 自分の好きな物、事を語れる場所。(30代・男性)
- 市役所等、公的機関から紹介されたオンラインの場。怪しい集まりに巻き込まれてしまうことがないような、信頼できる場があれば良いと思う。(40代・女性)
- 複数人で会話できる形の方が参加しやすいという子もいるのではないでしょうか。(40代・男性)
- オンラインで、楽しい実験や英語の学習。(40代・女性)
不登校の子どもたちが「参加してみたい」と感じるオンラインの場については、さまざまな意見が寄せられました。
多くの回答に共通していたのは「安心して話せる」「気軽に参加できる」という心理的なハードルの低さを重視する声です。
また「好きなことを共有できる場所」や「学びを楽しめる場」など、前向きな交流や成長のきっかけを求める意見も目立ちました。
さらに「公的機関が関わる信頼性のある場」や「複数人で交流できる安心感」など、安全性と信頼性の確保を求める声も多く見られました。
まとめ
今回の調査では、9割以上の方が「不登校の子どもにとって家族以外とのつながりは大切」と感じていることがわかりました。
また、半数以上の方が「オンラインで不登校の子ども同士がつながれる場」に肯定的であり、孤独感の軽減や共感できる仲間との出会いを重視する声が多く寄せられました。
一方で「対面での交流も大切にしたい」「安全で信頼できる場であってほしい」といった意見も見られ、子どもの状況に合わせて多様なつながり方を選べる環境づくりが求められています。
そのなかで注目されているのが、オンライン上で学びや交流を実現できる「教育メタバース」です。対面での支援施設に通うことが難しい子どもでも、自宅からメタバースに参加し、授業を受けたり、仲間と交流したりできます。
その代表的な取り組みのひとつが、教育メタバース・FAMcampusです。
FAMcampusは、自宅にいながらも「みんなを感じられる場所」を提供する安全な教育空間として、一部自治体の不登校支援事業にも採択されるなど、いま注目を集めています。
仮想空間での授業やイベントを通じ、自分のペースで学びながら仲間とつながることができ、自然なコミュニケーションを通じて孤立感の軽減にもつながります。
お子さまの状況や特性に合わせて、こうしたメタバースでの学びを選択肢のひとつとして検討してみてください。
>>FAMcampusは全国の不登校支援に活用されています。詳細はこちらからご覧ください。
<記事等でのご利用にあたって>
- 引用元が「株式会社NEXERと富士ソフトによる調査」である旨の記載
- 本記事(https://famcampus.jp/column/601/)へのリンク設置
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